天蓋(てんがい)風に垂れ下げているのは現代の大麻布です。
高度な紡績技術によってつくられた細い大麻糸を用いて端正に織り立てた布です。細い大麻糸は切れやすく、広い幅の生地を織り上げる技術も高いレベルが必要とされますが、日本の熟練職人によって手がけられたものです。
大麻布が垂れ下がるだけで、清涼な空間になります。ぜひご体験ください。
なお、布を支えているポールは麻の麻幹(おがら)を用いています。茎が曲がっていまった等の理由で、栽培時に間引きされたものですが、流木のような不均一性が、布を垂らすポールには相性よいかと思っています。(なお、オガラは柿渋で塗り、補強、防虫性を高めるとともに、時間経過とともに移り変わっていく色合いを愉しめるものとなっています。)